ゆみちゃんからのお祝い

アキタケ

2012年01月30日 17:06


僕には【ゆみちゃん】という母がいる

時にハードで・・・時にミラクルで・・・時にトリッキーで・・・時にファンキーで・・・

ごく稀に・・・優しい生みの母である

そんなゆみちゃんから電話があった

『いいから明日来なさい』

珍しく単純明快で実に的を得たお言葉ではあるが

これは明らかに一番後者のごく稀なゆみちゃんではない。

数十年前の借金を突然思い出したか・・・

今頃、変な本が発見されたのか・・・

麻雀のメンツでも足りないのか・・・

そんなことを考えながら僕は車を実家に向けた


玄関の扉を開けるや否や

『あそこに置いてあるで・・・あれ・・・持ってきな。。。お祝い。。。』

少し曲がった大きな背中を僕に向けたまま彼女はそう言った

確かに最近ちょっとした祝事が僕にあった

ただ・・・あのゆみちゃんが・・・僕に???

しかし安心するのはまだ早い

その昔のお祝いは巨大なこけしでその前はきじの置物をくれたツワモノだ

今回はぶらさがり健康器でもくれるのだろうか・・・

僕は恐る恐る彼女が指を指すキッチンへ向かった


静かにたたずむ・・・



キャベツ一個。

そして・・・



おおっ!!!

先日の健康診断でアルコール性肝障害と診断されたばかりの僕に

何とファンタスティックなお祝いだ!

『のしは無かったで付けなかったでね。ほいじゃ 気をつけて』

最後まで照れ隠しなのか、妙にぶっきらぼうなゆみちゃん


帰路の車中、素直に『ありがとう』が言えなかった自分自身を責めた

そして今まで何も親孝行らしいことをしていない自分を恥じた


話は少々脱線するけど、最近変な頭痛が続く僕。。。

その理由が家に着いてから分かったような気がした




誰か・・・いい霊媒師知りませんか?


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