僕の嫉妬
『トノってさ・・・本当はオイラにヤキモチ妬いてない?』
いつものように遠慮がちにコタツに入っている僕の足を
対面からツンツンしながら下のチビが不気味な笑みを浮かべ僕にそう言った
『はぁ?』
(な・・・なんだ?なんだ?)
いつでもチビと同じ目線で彼らと向き合おうと決めている僕は
露骨に不機嫌そうな顔で彼をにらみ、続けてこう聞き返した
『お前の何にヤキモチ妬くんだよ!?』
(さすがに幼稚な僕でも君に嫉妬することなんかないぞ)
すると明らかに僕を蔑んだ目で彼がこう返す
『才能』
(だ・・・大丈夫か?この子は・・・初夢に阿藤快でも出たか!?)
『何の才能だよ・・・?』
少し怖くなった僕は恐る恐る彼に聞き返した
『だって、トノには作れないと思うよ』
(な・・・何が俺に作れないんだ!?・・・こ・・子供か!?君には出来るのか!?)
僕の心配をよそに彼は、淡々とはさみやら折り紙を用意し始めた
(はは・・・なんだ工作か・・・はいはい。その才能ですごいのを作っておくれ)
(貯金箱か・・・こいつめ、お年玉を自慢したいのだな・・・まだまだ子供だよ)
僕はほっとした。
しかし
僕の安堵はそう長く続かなかった。。。
こ・・・これは貯金箱ではない!
ぼ・・・ぼ・・・ぼき・・・
やっぱり僕は君の才能に嫉妬している。。。
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